製作費わずか100万ドル未満(日本円で約1.5億円)の低予算ホラー映画が、全米累計興行収入2.4億ドル(約360億円)を突破した。YouTubeでコント動画を投稿していた26歳の新鋭監督が、ブラムハウスのジェイソン・ブラムに見出され、ハリウッドデビューを果たした衝撃の作品『オブセッション 災愛』。2026年7月17日に日本公開された本作の全容を解説する。2026年のホラー映画は『口に関するアンケート』の大ヒットに続き、本作もまたSNS時代の新的なヒットパターンを示している。

TL;DR

項目内容
作品名オブセッション 災愛(原題: Obsession)
監督カリー・バーカー(26歳、YouTube出身)
出演マイケル・ジョンストン、インディ・ナヴァレッテ
製作費100万ドル未満(約1.5億円)
全米累計興行収入2.4億ドル(約360億円)
世界累計興行収入4億ドル(約600億円)
日本公開日2026年7月17日(金)
配給パルコ、ユニバーサル映画
レイティングR15+

YouTube出身の26歳監督がハリウッドを席巻

本作の監督カリー・バーカー(1999年9月22日生まれ、アメリカ・アラバマ州モビール出身)は、YouTubeでスケッチコメディ動画を投稿していたクリエイターだ。コメディアン仲間のクーパー・トムリンソンと「that’s a bad idea」というチャンネルを運営し、数百万人のフォロワーを獲得していた。

2023年、バーカーは短編ホラー映画『The Chair』を公開。この作品がハリウッドの代理人の目に留まり、製作費100万ドルの劇場映画『Obsession』の監督に抜擢された。さらに2024年には、脚本・監督・主演を務めた長編作品『Milk & Serial』がオンラインで100万回以上の視聴数を記録し、ホラー界の注目を集めた。

「結果的に、ミーティングの数が激増しました。LAの主要なスタジオやホラー界の大手制作会社ほぼ全てとミーティングした」

  • カリー・バーカー監督(Hollywood Reporter Japan取材より)

全米で起きた”災愛”旋風の記録

本作は2025年に第50回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門でワールドプレミア上映され、観客賞第2位を獲得。その後、シッチェス・カタロニア国際映画祭で3冠を達成した。

2026年5月15日に全米公開されると、オープニング3日間で1,700万ドル超を記録。『Michael/マイケル』『プラダを着た悪魔2』に次ぐ全米週末興収ランキング3位でスタートした。

さらに異例の展開が起きた。2週目の週末興収が初週末比で約39%増加し、2,390万ドルを記録。公開からわずか17日間で全米累計興行収入が1億570万ドルを突破し、『E.T.』以来44年ぶりの快挙となった。2週目には『スター・ウォーズ/マンダロリアン&グローグー』に次ぐ第2位に浮上している。

最終的に北米累計2.4億ドル、全世界累計4億ドルを超え、2026年に世界で最も稼いだホラー映画となった。

興行収入の推移

週末興収累計ランキング
1週目1,700万ドル1,700万ドル第3位
2週目2,390万ドル5,000万ドル超第2位
17日目-1億570万ドル-
最終-2.4億ドル(北米)-

あらすじ - 「愛されたい」という願望が暴走する恐怖

物語の主人公は、孤独で内向的な青年ベア(マイケル・ジョンストン)。恋心を寄せている女性ニッキー(インディ・ナヴァレッテ)との距離を縮めたい一心で、願いを叶えてくれるという不気味なまじない「ワン・ウィッシュ・ウィロー」に手を出してしまう。

しかし、純粋だったはずの恋愛感情は次第に**執着(オブセッション)**へと変貌。ベアは想像を絶する惨劇にのみこまれていく。ジャンプスケアとユーモアを巧みに操りながら、人間の内面的恐怖を描き出す。

キャスト

役名俳優名作品
ベアマイケル・ジョンストンクルーガー 絶滅危惧種
ニッキーインディ・ナヴァレッテスーパーマン&ロイス
-クーパー・トムリンソン-
-メーガン・ローレス-

ジェイソン・ブラムが賞賛する新世代のホラー作家

ブラムハウス・プロダクションズの創設者ジェイソン・ブラムは、バーカー監督について以下のようにコメントしている。

「限られた予算とスケジュールで、これだけの作品に仕上げたのは本当に見事だ」

ジョーダン・ピールやザック・クレッガー、ダニー&マイケル・フィリッポウに続く逸材として、ブラムハウスの次回作「Anything Burns」の監督も既に決定している。

日本公開 - 2026年7月17日

日本では2026年7月17日(金)より、東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショーで公開された。配給はパルコとユニバーサル映画。

日本版メインビジュアルでは、邦題『オブセッション 災愛』のタイトルが強烈なインパクトを放つ。「災愛」の大胆な漢字ロゴは、まるで感情そのものが暴走し、画面を侵食していくかのような異様な存在感。ニッキーから溢れ出すように空間へ広がっていく無数の「あいあいあいあいあいあい」の文字が、想いが次第に逃れられない執着へと侵食していく不気味さを物語っている。

R15+指定。観客の約40%が18〜24歳で、SNSでの口碑拡散が大ヒットの原動力となった。邦題の「災愛」という造語もSNSで大きな話題を呼び、「愛が災いになる」という意味が年轻人の共感を呼んでいる。

SNSでの反応

本作はSNS上で大きな話題を呼んでいる。

  • 「製作費1.5億円で360億円稼ぐとはどういうことだ」
  • 「YouTube出身の26歳がハリウッドをRuleした」
  • 「ジャンプスケアもあるけど、人間の執着が怖い」
  • 「愛されたいが暴走する話、当代の若者に刺さる」
  • 「ブラムハウスの次世代はこの子だ」

まとめ

YouTubeでコント動画を投稿していた26歳のクリエイターが、製作費100万ドル未満の映画で全米2.4億ドル、世界4億ドルを稼ぐというハリウッド史上類を見ない快挙を達成した。カリー・バーカー監督の『オブセッション 災愛』は、SNS時代の映画制作の新しいカタチを示す一作となった。2026年の邦画では『口に関するアンケート』が3.41億円を突破し、ホラージャンル全体の需要が高まっている。名探偵コナンの興行収入記録とも比較されるこの年は、邦画・洋画ともにホラーとアニメが覇権を握った。

よくある質問(FAQ)

オブセッション 災愛の興行収入はいくらか?

全米累計で2.4億ドル(約360億円)、世界累計で4億ドル(約600億円)を突破している。製作費は100万ドル未満で、製作費の240倍以上の利益を生んだ。

カリー・バーカー監督は誰か?

1999年生まれ、26歳のアメリカ人映画監督。YouTubeでスケッチコメディやホラー動画を投稿していたクリエイターで、ブラムハウスのジェイソン・ブラムに見出されて劇場映画監督にデビューした。

映画のあらすじは?

孤独な青年ベアが、恋する女性との距離を縮めるために不気味なまじない「ワン・ウィッシュ・ウィロー」に手を出すが、恋愛感情は次第に制御不能な執着へと変貌していくホラー。

日本ではいつ公開されるか?

2026年7月17日(金)から全国ロードショーで公開。配給はパルコとユニバーサル映画。

出典・情報源