TL;DR: 2026年8月19日、Kickの配信者が東京・大手町の「将門の首塚」の石碑によじ登り、抱きついて奇声を上げた。生配信の切り抜きがSNSで炎上し、管理団体が警察に相談。その3日後、関東で記録的な大雨と震度5弱の地震が続き、「祟り」が一気に注目された。

8月19日の夜、都心のオフィス街で起きたひとつの配信が、今もSNSで消えない熱を帯びている。

東京・大手町にある平将門の首塚(くびづか)。討たれた将門の首を供養するこの塚には、千年にわたる怨霊(おんりょう)伝説が残る。そこへ、ライブ配信サービス「Kick」の配信者が忍び込み、石碑によじ登って抱きつき、甲高い奇声を何度も上げた。様子は生配信され、切り抜きが拡散された。

この記事では、何が起きたのか、なぜ「祟り」と呼ばれたのか、そして首塚にまつわる伝説の正体を整理する。

将門の首塚とは何か

将門塚(しょうもんづか)は、東京都千代田区大手町にある東京都指定の旧跡だ。平安時代中期に「新皇」を名乗って独立政権を築き、のちに討たれた**平将門(903〜940年)**の首を供養する場所とされる。

項目内容
場所東京都千代田区大手町(東京駅から徒歩約10分)
概要平将門の首を供養する塚
指定東京都旧跡
伝承怨霊伝説が残る

伝説では、京都へ送られた将門の首は腐らず目を開け、「再来の地へ」と東へ飛び去ったという。落ちた場所がこの塚だとされる。古くから「触れてはいけない」と敬意が払われてきた場所である。

何が起きたのか:Kick配信者の不敬

8月19日夜、Kickで活動する男性配信者が将門塚を訪れ、石碑によじ登って抱きついた。カメラに向かって奇声を上げ続け、旗を掲げるようなしぐさも見せたと報じられている。

配信の切り抜きがX(旧Twitter)や各ニュースで拡散されると、参拝客やネットから怒りの声が殺到した。「罰当たり」「歴史的な場所への敬意がない」という批判が相次いだ。

「承認欲求を満たすため」と配信者本人は取材に語った(FNNの取材より)

管理団体は8月22日、迷惑行為として警察に相談したと明かした。配信者はのちにSNSで謝罪し、アカウントを停止した。

3日後の「祟り」:大雨と地震

問題は、この騒動のあとに起きた。配信から3日後の8月22日、関東地方で1時間に100ミリを超えるような記録的な大雨が降った。続く8月23日未明には、茨城県南部を震源とする地震が発生し、最大震度5弱を観測した(報道ではマグニチュード5.9とされる)。

日付出来事
8月19日配信者が石碑によじ登り奇声(生配信・炎上)
8月22日関東で記録的な大雨
8月23日未明茨城県南部で震度5弱の地震

「たった3日で」というタイミングの悪さから、SNSでは「祟りではないか」という書き込みが一気に増えた。

なぜ「祟り」と結びついたのか

将門塚は、かねて「祟り」の噂で知られる。特に有名なのは、国税庁の庁舎が隣接していることとの関係だ。国税庁の公式サイトにも、この場所に関する「たたりの噂」が記載されている。

過去にも、付近で工事や移転があった際に不自然な事故やトラブルが重なったと語り継がれてきた。そうした土壌があるため、今回の大雨と地震が「祟り」として受け取られたのである。

偶然か否かは別として、千年続く伝承がある以上、歴史的な場所への振る舞いは慎重であるべきだという声が多い。

配信者のその後

配信者は謝罪の投稿を出し、自身のアカウントを停止した。将門塚の管理団体は警察への相談を公表している。迷惑系配信が公共の場で後を絶たないなか、今回は「触れてはいけない場所」を汚したことで批判が特に強まった。

この種の炎上は、切り抜き動画の拡散によって事実関係が歪むことが多い。背景を確かめずに共有しないよう、SNSでの情報の扱いには注意が必要だ。

よくある質問(FAQ)

将門の首塚とは?

東京・大手町にある東京都旧跡で、平将門の首を供養するとされる塚。平安時代の豪族・平将門(903〜940年)の首が東へ飛び去り落ちた地と伝わり、千年の怨霊伝説が残る。

配信者は何をしたのか?

2026年8月19日夜、Kickの男性配信者が石碑によじ登り抱きつき、奇声を上げて生配信した。切り抜きが拡散され、参拝客やネットから批判が殺到。管理団体が警察に相談した。

なぜ「祟り」と言われたのか?

配信の3日後に関東で記録的大雨が降り、23日未明には茨城県南部で震度5弱の地震が起きた。タイミングの悪さから、首塚の伝統的な怨霊伝説と結びつけて「祟り」と呼ぶ声が広がった。

配信者はどうなったのか?

配信者はSNSで謝罪し、アカウントを停止した。将門塚の管理団体は8月22日、迷惑行為として警察に相談したと明らかにしている。

国税庁と首塚の関係は?

国税庁の庁舎が将門塚に隣接している。国税庁の公式サイトにも、この場所に関する「たたりの噂」が記載されており、過去の移転や工事時にトラブルが重なったという伝承がある。

将門塚の伝説は本当か?

歴史的な史実としての「祟り」は証明されていない。ただ、将門の首が東へ飛んだという伝承や、付近での不自然な出来事の語り継ぎは古くから根強い。敬意を持って扱われてきた場所であることは確かだ。

まとめ

2026年8月、Kick配信者の不敬な生配信が将門塚を再び注目させた。その直後に続いた大雨と地震が、千年の怨霊伝説を現代のSNSに結びつけた格好だ。

史実としての祟りはともかく、歴史的な場所への敬意は、誰もが守るべき線である。切り抜き動画に踊らされず、事実を確かめてから共有する習慣を改めて思い出させる出来事だった。

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