「さすがに国産つまようじではバズらんかぁ」。 この一言が、2026年夏のSNSを席巻する企業公式投稿リレーの火付け役となった。

大阪の老舗つまようじメーカーが半ば諦め気味に投稿した製品写真。それを見た兵庫のマッチメーカーが引用投稿した製造動画が3970万表示を超える大バズりに。そこには食品メーカーや老舗メーカー、さらには東京タワーまでが参戦し、業種の垣根を越えた「バズらんかなぁ」バトンがつながった。

本記事では、この「バズらんかなぁ」投稿リレーの発端、拡散のメカニズム、参加した企業、そしてなぜこの投稿がここまでバズったのかを完全解説する。

TL;DR - バズらんかなぁ投稿リレーの要点

項目内容
発端2026年6月11日、菊水産業「さすがに国産つまようじではバズらんかぁ」
火付け役日東社のマッチ製造動画(3970万表示超)
拡散開始2026年7月8日、日東社が引用投稿
参加企業食品メーカー、老舗メーカー、東京タワーなど
拡散理由製造工程の映像美、国産への共感、企業のユーモアある発信
SNSX(旧Twitter)が中心

発端 - 菊水産業の「バズらんかぁ」

1960年創業のつまようじメーカー

発端となったのは、大阪府河内長野市に拠点を置く菊水産業株式会社。1960年創業の国産つまようじ製造メーカーで、一般的な丸軸型の国産つまようじを地場産業として製造している。

2026年6月11日、菊水産業の公式X(@kikusui_sangyo)は以下のように投稿した。

「さすがに国産つまようじではバズらんかぁ いえーい!オススメ載ってるぅ?(ω?)三(?ω?)」

この投稿には、自社製品である爪楊枝の写真が添えられていた。「半ば諦めの雰囲気すら漂う」とされるこの一言が、後に大きなバズりの起点となる。

菊水産業は以前からX上でユーモアのある発信を続けており、X社自身のビジネスブログでも「Twitter活用の成功事例」として紹介されたことがあるアカウント。その独自のキャラクターが、今回の拡散に大きく貢献した。

火付け役 - 日東社のマッチ製造動画

3970万表示の大バズり

菊水産業の投稿から約1ヶ月後の7月8日兵庫県姫路市の老舗マッチメーカー株式会社日東社(@nittosha)が菊水産業の投稿を引用する形で以下のように投稿した。

「国産マッチでもバズりたい。バズらんかなぁ。」

このキャプションとともに公開されたのは、大量のマッチが製造される様子を映した動画。何万本ものマッチが赤い頭薬をまとってローラーの上をうねうねと流れていく光景は、視聴者を魅了した。

公開からわずか数時間で100万回超の再生数を記録し、その後も再生数は急増。7月16日15時時点では3970万表示を記録。日本最大手のマッチメーカーとして知られる日東社の動画が、SNSで一大ブームを引き起こした。

なぜマッチ動画がバズったのか

日東社の動画がバズった理由は以下の通り。

  1. 製造工程の映像美 - 何万本ものマッチが整然と流れる光景は、視聴者に独特の没入感を与えた
  2. 伝統産業への共感 - ライターの普及でマッチ需要が激減するなか、最後の国産マッチメーカーとしての存在感
  3. 「バズりたい」という謙虚な姿勢 - 大手メーカーが「バズりたい」と素直に表現したことが、視聴者の心を掴んだ
  4. 引用投稿の連鎖 - 菊水産業への敬意を示しながら自社製品をPRするスタイルが、他の企業も参加しやすい環境を作った

企業公式投稿リレー - 業種の垣根を越えて

日東社の投稿をきっかけに、さまざまな企業が「うちも」とばかりに自社の製造工程や仕事の裏側を公開し始めた。

参加した企業たち

  • 食品メーカー - 自社の製造ラインや原料の仕込み过程を公開
  • 老舗メーカー - 伝統的な製法や職人の技を動画で紹介
  • 東京タワー - 照明の点灯準備や保全作業の裏側を公開

業種の垣根を越えてバトンがつながったこの投稿リレーは、企業の公式アカウントがいかにSNSを活用できるかを示す事例となった。

菊水産業の反応

7月11日、菊水産業は改めて以下のように投稿した。

「1カ月も前の投稿なのにびっくりです」

6月11日の投稿が7月になってもなお拡散し続けていることへの驚きを示した。一般的な丸軸型の国産つまようじを地場産業として製造しているのは、菊水産業を含め全国でも数えるほどしかなく、「国産」という言葉が持つ価値が再評価されるきっかけにもなった。

なぜ「バズらんかなぁ」がバズったのか

国産への共感

2026年の日本では、国産への関心が高まっている。輸入品が増え、安価な製品が溢れるなか、地場産業として根を張り続ける企業への「応援したい」という気持ちが、SNSユーザーの行動を後押しした。

ユーモアある「ダメ元」の姿勢

「バズらんかぁ」「バズりたい」という投稿は、従来の企業の公式アカウントが見せなかった「素の姿勢」だった。完璧なPRではなく、半ば諦めを含んだユーモアのある表現が、逆にSNSユーザーの心を掴んだ。

製造工程の「可視化」

今回の投稿リレーで共通するのは、企業の製造工程や仕事の裏側を動画で公開したこと。視聴者は普段見ることのできない工場の光景に魅了され、それが「もう一度見たい」というリピート視聴を生んだ。

引用投稿の連鎖メカニズム

Xの引用投稿機能が、このリレーを可能にした。企業が他社の投稿を引用しつつ自社製品を紹介することで、視聴者は「バズらんかなぁ」という共通のテーマのもと、さまざまな企業の製品を発見できた。

SNSでの反応

「バズらんかなぁ」投稿リレーは、SNSで大きな反響を呼んだ。

  • 「日本の製造業ってすごすぎる。見てるだけで癒される」
  • 「バズらんかぁと言った企業が一番バズってるのが面白い」
  • 「国産の良さを改めて実感した」
  • 「企業の公式アカウントがここまで人間味を持って発信するのは新鮮」
  • 「マッチの製造動画が圧倒的に面白かった」

一方で、「バズることを目的としたマーケティングではないか」という指摘もあり、企業がSNSをどう活用すべきかという議論も巻き起こった。

まとめ

「バズらんかなぁ」企業公式投稿リレーは、2026年夏のSNSで最も話題となったトレンドの一つ。

大阪のつまようじメーカーの一言から始まり、兵庫のマッチメーカーの動画が3970万表示の大バズりを記録。食品メーカーや老舗メーカー、さらには東京タワーまでが参加する業種横断型の投稿リレーに発展した。

この投稿リレーが示したのは、企業が「ダメ元」で自社製品をアピールすることの強さ。SNS時代において、完璧なPRよりも「人間味のある発信」が視聴者の心を掴むことを改めて証明した事例となった。

よくある質問(FAQ)

「バズらんかなぁ」はいつ始まったか?

2026年6月11日に菊水産業(@kikusui_sangyo)が「さすがに国産つまようじではバズらんかぁ」と投稿したことが発端。約1ヶ月後の7月8日に日東社が引用投稿し、大バズりした。

日東社のマッチ動画はどれくらい再生されたか?

2026年7月16日15時時点で3970万表示を記録。公開から数時間で100万回超を達成した。

参加した企業はどのくらいいるか?

食品メーカーや老舗メーカー、東京タワーなど、業種を問わず多くの企業が参加。具体的な参加企業数は確定していないが、X上で多数の引用投稿が確認されている。

なぜマッチ動画がバズったのか?

製造工程の映像美、伝統産業への共感、「バズりたい」という謙虚な姿勢、引用投稿の連鎖が複合的に作用した。

この投稿リレーはまだ続いているか?

2026年7月18日現在でも一部の企業が投稿を続けており、 Trends-log.comの7月18日のトレンドリストにも「バズらんかなぁ」が掲載されている。

出典